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2019.02.01

ハワイの歌11『プリンセス・カイウラニの歌』

プリンセス・カイウラニをたたえる歌

 プリンセス・カイウラニが生まれたのは、カラカウアが王位についた翌年、1875年10月16日。

 カラカウア王が、明治天皇の皇太子と自分の妹リケリケの一人娘だったカイウラニとの縁談を勧めた、というエピソードはよく知られています。じつはそのとき、カイウラニはまだ5歳でした。

 プリンセス・カイウラニは、11歳のときに母リケリケを亡くします。以後、彼女にとっての叔母であるリリウオカラニに次ぐ第二の王位継承者として人生が始まります。未来の女王に相応しい教育を、というカラカウアとリリウオカラニ、そして父の命で英国に留学したのが13歳のとき。その2年後、1891年1月、カラカウア王は病死しリリウオカラニが第8代ハワイ国王になりました。同時にカイウラニは15歳にして正式に王位継承者となります。

 留学先でハワイ王国転覆の報を受け取ったのはその2年後、1893年1月、17歳のとき。抗議のための訪米などの努力虚しく、1898年8月に議会決議によってハワイはアメリカに併合させられ、失われた王国のプリンセスは翌年3月6日に23歳という若さでこの世を去ったのでした。

 

 若く美しいプリンセス・カイウラニをたたえた有名な歌があります。Lei No Kaʻiulani(または He Lei No Kaʻiulani)という歌です。

 

Ua mau pua lehua
I lawe ʻia mai no kuʻu lani
I wili ʻia me maile lau liʻi
I ʻohu i wehi no Kaʻiulani

 

Me he pūnohu ʻula ala i ke kai
Ka nohea, nohea ke ʻike aku
I kuʻu wehi lani
E ola mau e Kaʻiuonālani

 

E kiʻi mai hoʻi e lei
E Kaʻiulani i ka ʻiu o luna
I kō lei lehua pua kea
I wili ʻia me maile lau liʻi

 

紡いだ花
我がプリンセスに届けられる
小さな葉のマイレと絡めて
カイウラニ王女を飾る

 

海にかかる虹のごとく
見目麗しい
我がプリンセス
永久に、カイウラニ王女

 

レイをお受け取りください
カイウラニ王女さま
白い花で紡いだレイ
小さい葉のマイレと絡めて

 

作詞:John Edwards
訳詞:よしみだいすけ

 

 

映画『プリンセス・カイウラニ』(日本公開2012年)の中でこの歌が歌われるシーンがありました。

 

 

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  • よしみ Nui だいすけ
    Daisuke Yoshimi
    担当講師

    【インタビュー動画あり】 1967年2月9日生まれ、神奈川県横須賀出身。1991 年よりハワイ在住。ハワイ大学卒業。フラ、ハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・コーディネート活動を行う。ハワイのクムフラやミュージシャンとの親交も幅広い。フラダンサーとして、メリー・モナーク、キング・カメハメハの大会出場経験あり。著書に『たくさんのメレから集めた言葉たち』シリーズ、『LIVE ALOHA~アロハに生きるハワイアンの教え』がある。近年、フラダンサーを対象とした日本での講演・セミナー活動に力を入れている。
    facebook: https://www.facebook.com/NuiDaisuke
    公式HP: http://www.yoshimidaisuke.com/

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