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2020.05.05

キング・カメハメハデー

ここがポイント

ハワイ王国時代に始まった祝日。
カメハメハ大王の孫にあたるカメハメハ5世が制定した。

キング・カメハメハデー

カメハメハ5世時代に制定された祝日

毎年611日は、ハワイではキング・カメハメハデーの祝日。ハワイ王国建国の父である英雄、カメハメハ大王の生涯を祝うハワイ州の祝日であるこの日、ハワイ中の学校や公共機関がお休みになるほか、611日前後の週末には、各地でパレードや音楽コンサートなど華やかな記念行事が催されます。

キング・カメハメハデーの祝日が制定されたのは、1871年。カメハメハ大王の孫にあたるカメハメハ5世の治世でした。白人勢力の台頭と欧米文化の影響の高まりを憂慮したカメハメハ5世は、ハワイ文化の永続やハワイアンの民族意識の鼓舞などを意図してキング・カメハメハデーを制定したと言われています。

〔Photo Courtesy of King Kamehameha Celebration Commission〕


その祝賀行事がスタートしたのは翌年のこと。当初は競馬や手押し車レース、徒競走など、スポーツ競技を中心とした素朴なイベントとして始まりました。時が流れて1893年にハワイ王国が崩壊し、ハワイ共和国が1894年に創設されると、キング・カメハメハデーは共和国の祝日としても認定されています。

環境の変化とともに祝賀行事は一時、下火となっていましたが、ハワイがアメリカに併合され準州となった時代の1916年に復活。ホノルルのカメハメハ大王像にレイを捧げるレイ・セレモニーや小規模なパレード、カピオラニ公園での競馬などが行われました。そしてハワイが正式にアメリカ50番目の州になった1959年以降、キング・カメハメハデーは州の公式な祝日として認定され、祝賀行事も年々華やかになって今に至っているというわけです。


ハワイ各島での祝賀行事
 

近年のキング・カメハメハデーの記念行事の中でも、特によく知られているのがホノルル・ダウンタウンに建つ大王像でのレイ・セレモニーでしょう。毎年611日に近い金曜日にセレモニーが催され、多数の団体がレイを大王像に捧げます。その前後にはフラやチャント(詠唱)も捧げられ、セレモニーを厳かなものにしています。

一連の行事のもう一つの華が、翌日のフローラルパレード。カメハメハ大王をはじめとする王族、戦士たちを模した一団の乗る山車をはじめ、南国の花で飾られた多数の山車、王朝時代の騎馬用の衣装に身を包んだ美女たち(パウライダー)、ブラスバンドなどがダウンタウンからワイキキまでを練り歩くさまは、圧巻!

〔Photo Courtesy of King Kamehameha Celebration Commission〕


〔Photo Courtesy of King Kamehameha Celebration Commission〕

こういった祝賀行事はホノルル以外のハワイ各島で開催され、たとえばカメハメハ大王の出身地であるハワイ島では、3つの地区で祝賀行事があります。まず大王の生誕地に近いコハラ沿岸のカパアウでは大王像でのレイ・セレモニー、パレードなどが(注:カメハメハ大王像は、ホノルル、ハワイ島カパアウ&ヒロの3か所にあります)。

ヒロでも大王像にレイが捧げられるほか、大王像に近いココナッツアイランドでも、フラ&音楽のコンサート、クラフトフェアなどを含む祝賀行事が華やかに催されます。またカメハメハ大王が晩年を過ごしたカイルアコナの街でも、パレードが開催されます。


マウイ島やカウアイ島、モロカイ島でもパレード&コンサートなどの行事があり、さらには首都ワシントンDCの、日本でいえば国会議事堂にあたるキャピタルビル内の銅像ホール(各州から2体づつ贈られた銅像が集まっています)に建つ大王像にも、ワシントンDCの内外から集まった人々により、レイが捧げられるという具合です。


〔首都ワシントンDCの銅像にもレイが捧げられる〕


このように、ハワイ内外で今なお大切な祝日であるキング・カメハメハデー。各島でのイベントのスケジュールは毎年変わるので、詳細についてはこちらhttps://ags.hawaii.gov/kamehameha/
で確認を。ぜひ住民に混じって、キング・カメハメハデーを楽しんでみてください。

  • 森出 じゅん
    Jun Moride
    担当講師

    【インタビュー動画あり】
    オアフ島ホノルル在住。横浜出身。青山学院大学法学部卒業後、新聞・雑誌・広告のライターとして活動。1990年、ハワイ移住。フリーランスのジャーナリストとして活動する傍ら、ハワイの文化や歴史、神話・伝説、民間伝承を研究中。単に「美しいハワイ」にとどまらないハワイの奥深い魅力、真の姿を日本に発信すべく、執筆を続ける。イオラニ宮殿日本語ドーセント(水曜日担当)も務める。著書に「ミステリアスハワイ」(ソニー・マガジンズ刊)、「ハワイの不思議なお話」(文踊社刊)、「やさしくひも解くハワイ神話」(フィルムアート社刊)がある。
    森出じゅんのハワイ不思議生活 http://blog.goo.ne.jp/moridealex

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