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所用時間5min
2015.09.29

マウナケア天文台

天体観測に最適なマウナケア山頂の天文台群

  • マウナケアの山麓から、降り注ぐような星を実際に見てみましょう。

標高4205mのマウナケアの山頂はハワイ州では最高峰であり、過去の統計学上、毎年の晴天日が300日近くあり、大気中の水蒸気量が少なく乾燥していること、風位が安定していることより、高い標高と太平洋の中央に孤立した立地、また、ハワイ島の人口密度の低さから光汚染が少ないことより、地球上の他の場所より空が澄み、天体観測には最適な場所でということで、マウナケア科学保護地区として指定されています。1967年に天文台管区と呼ばれる特別土地利用区域と指定され、約500エーカーの土地はハワイ大学により管理され、各国の天文台、研究機関に土地を貸しています。その中には11カ国、13天文台が運営され、ハワイ大学自体は2機の望遠鏡を管理しています。
 

マウナケア山頂はまた、ハワイアンにとっては一番神聖な場所であり、天文台の建設には今までも、現在でも問題があります。この土地はハワイの歴史保存法と共存しています。

夕日に染まるマウナケアの山頂

マウナケア山頂周辺にある天文台は、様々な国の政府機関の予算で建設されています。マウナケアの標高は4205mですが、天文台群があるのは、約100m下がった場所の4100m付近に広がっています。

 

カルテクサブミリ波天文台はアメリカ、カリフォルニア工科大学が運営。

カナダ・フランス・ハワイ望遠鏡 はカナダ、フランス、ハワイ大学が共同運営。

ジェミニ北望遠鏡は、アメリカ、イギリス、カナダ、チリ、オーストラリア、アルゼンチン、ブラジルで共同運営。

赤外線望遠鏡施設はNASAが運営。

ジェームズ・クラーク・マクスウェル望遠鏡 は、イギリス、カナダ、オランダが共同運営。

すばる望遠鏡は日本の国立天文台が運営

スミソニアン・サブミリ波干渉計は、台湾、アメリカが共同運営。

イギリス赤外線望遠鏡は、イギリスが運営。

ハワイ大学88インチ望遠鏡は、ハワイ大学が運営。

ハワイ大学24インチ望遠鏡は、ハワイ大学ヒロ校が運営。

超長基線アレイ受信機はアメリカが運営。

W・M・ケック天文台はアメリカが運営。

  

天文台の中でも、日本のすばる望遠鏡は8.2mの光学赤外線望遠鏡を所有しています。光を集める鏡の有効口径が8.2mという大きさばかりでなく、画期的な観測性能を駆使するために新しい技術革新で装われた、次世代の望遠鏡です。前例のない鏡面精度の高さを維持する能動光学をはじめ、空気の乱れを押さえる新型ドーム、4つの焦点に備えられた独自の観測装置やそのための自動交換システムなどが取り入れられています。ファーストライトの調整により、すばるの高度な機能が画期的に使われています。大きな鏡になるほど、研究に必要なデータを集める頃ができます。すばる望遠鏡の鏡は、実際に使用される部分の直径が8.2mと、設置当時は世界最高を誇り、現在でもそれは変わりません。

ジェミニ天文台
photo provided by Hawaii Tourism Authority (HTA)/ Kirk Lee Aeder

マウナケアには神話があります。神話によると、マウナケアの山頂は雪の女神ポリアフを始め、多くの神様達が住む場所とされています。今までにも多くのカフナ達が埋葬されているとも言われています。また、女神ポリアフが祭られている場所もあります。ハワイアンにとって、最も重要な聖地であり、標高3,958mにあるワイアウ湖は、かつて、子供が生まれると母親は子供のへその緒を持ち、この湖に投げ入れ、子供の成長を願い、祈りを捧げたと言われています。
 

現在、新しい有効口径30mの鏡を使う望遠鏡の建設がありますが、ハワイアンの住民の猛烈な抗議などがあり、進行は止まったままの状態にあります。

 

 マウナケア天文台で働く研究者の宿泊施設は山頂から下った標高2,835mの場所にあり、訪問者用の情報ステーション(オニヅカ・ビジターセンター)が2,775m (9,200 ft) の場所にあります。マウナケアの山頂は標高が高いため、山頂に向かう人は、登る前に30分以上、標高の低い場所に滞在し、薄い大気に体を順応させることが必須となっています。

山頂に上がれる車の数も限定されていますので、一般的には、マウナケア山頂ツアーに参加するのがお勧めです。

オニズカ・ビジターセンターでの星空観測
Photos provided by HTJ (ハワイ州観光局)

オニズカ・ビジターセンターでの星空観測
Photos provided by HTJ (ハワイ州観光局)

データ

https://www.ifa.hawaii.edu/mko/

http://www.ifa.hawaii.edu/info/vis/visiting-mauna-kea/visiting-the-summit.html

http://subarutelescope.org/j_index.html

 

  • 藤原 小百合 アン
    Anne Sayuri Fujiwara
    担当講師

    【インタビュー動画あり】
    アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。メリーランド大学学士号取得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。ハワイ、日本でのレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。15年以上、パシフィックリゾートの「キルトパラダイス」(http://www.holoholo.world/kawaraban/category/quilt/)を連載中。 日本でハワイアンキルト本を数冊出版。2006年よりホノルルフェスティバルにおける伝統的ハワイアンキルト展を毎年開催。2013年よりイオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを始め、現在ハワイ在住31年目。

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