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2020.11.03
オアフ島のメレ2 「Mele Hoʻāla Moku」
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ここがポイント
オアフ島をたたえるハワイアン・ソング「Mele Hoʻāla Moku」にはどんな情景が歌われているのか
ハワイ語で「歌」を「メレ (mele)」といいます。
草花を紡いでレイを編むように、ハワイアンは言葉を紡いでメレをつくります。
そのメレで、人や出来事や場所をたたえます。
メレの中にハワイアンの考え方や価値観が透けて見えてきます。
ではハワイの島々はメレの中でどのように歌われているのでしょう。
島をたたえるメレをセレクトしてご紹介します。
ハワイの中心、州都ホノルルがある島、オアフ島をたたえるメレを紹介しましょう。
ケアリイ・レイシェルのオリジナル曲に『メレ・ホアラ・モク Mele Hoʻāla Moku』があります。
Mele(歌) Hoʻāla(目覚めさせる) Moku(地域、島、地区)
このメレは「島を目覚めさせる歌」というテーマのもとに、オアフ島の各地域に歌いかけます。
歌われる地域の数は6つ。
オアフ島が6つの地域に分かれているからです。
歌詞にはそれぞれの地域名とともに、各地域のシンボル的地名が編み込まれています。
Mele Hoʻāla Moku
(Mark Mancina & Kealiʻi Reichel)
E ala ē! E ala ē!
E ala ē ʻo ʻEwa o ka iʻa hāmau leo
E ala ē ʻo Kona i ke kai o Kalehuawehe
E ala ē
E ala ē ʻo Koʻolaupoko i ka laʻi o Mololani
E ala ē ʻo Koʻolauloa i ka Mālualuakiʻiwai
E ala ē
E ala ē ʻo Waialua o Kūkaniloko i ke kapu
E ala ē ʻo Waiʻanae i ka malu o ka ulu niu
E ala ē
目覚めよ!目覚めよ!
目覚めよエワ、「沈黙の声の魚」
目覚めよコナ、カレフアヴェヘの海
目覚めよ
目覚めよコオラウポコ、モロラニの静寂の中
目覚めよコオラウロア、マルアルアキイワイ風の中
目覚めよ
目覚めよワイアルア、聖なるクカニロコの地
目覚めよワイアナエ、椰子の林に守られた地
目覚めよ
(訳詞:よしみだいすけ)
最初に歌われる地域は「エワ ʻEwa」。
エワといえばパール・ハーバー。
その名の通り、かつて真珠貝が獲れた入江です。
「沈黙の声の魚」という意味のフレーズ「カ・イア・ハマウ・レオ」とはパールハーバーで獲れた真珠貝の呼び名です。
2番目に歌われる地域は「コナ Kona」。
現在のホノルルです。ワイキキ、マノア、ヌウアヌ、ダウンタウンなどが含まれます。
「コナ」の象徴として歌われる「カレフアヴェヘ」は、古い伝説に登場するワイキキの波乗りポイントの名前。
夏のワイキキに大きなうねりが入り、波高が10フィート以上になったときだけ沖に現れる上級者向けのポイントです。
3番めに歌われる地域は「コオラウポコ Koʻolaupoko」。
ワイキキから見たらコオラウ山脈の向こう側、ウィンドワードのワイマナロからクアロアまでを含みます。
コオラウポコ地域のシンボルとして歌われている「モロラニ」とは、カイルアとカネオヘの境目に位置する海に突き出た半島の先端にある大きなクレーターの名前。コオラウポコ地域に降る雨も同じ名前で呼ばれます。
4番目に歌われる地域は「コオラウロア Koʻolauloa」。
ウィンドワードのクアロアから北側、カフクやワイメアが含まれる地域です。オアフ島でもっとものどかな風景が広がるこの海辺の地域に吹く風マルアルアキイワイが象徴に選ばれています。
5番めに歌われる地域は「ワイアルア Waialua」。
オアフ島北岸、東のコオラウ山脈北端と西のワイアナエ山脈に挟まれた地域。海側にはハレイワ・タウンがあります。
ワイアルアの象徴として歌われるのは「クカニロコ Kūkaniloko」。
かつてはヘイアウ(神殿)もあった聖地です。ここで生まれた子供は、強いマナ(霊力)を授かり世を治める力を持つと信じられました。オアフ島をたたえるメレによく歌われる15世紀のオアフ島大王カクヒヘワ(Kākuhihewa)はここで生まれたと伝えられます。
6番めに歌われる地域は「ワイアナエ Waiʻanae」。
オアフ島西部のワイアナエ山脈と海にはさまれた地域です。
リーワード(風下)のこの土地には雨がほとんど降らず乾いています。
この地の象徴として、強い日差しから地元民を守る木陰を作ってくれる
椰子の林が歌われます。
草花を紡いでレイを編むように、ハワイアンは言葉を紡いでメレをつくります。
そのメレで、人や出来事や場所をたたえます。
メレの中にハワイアンの考え方や価値観が透けて見えてきます。
ではハワイの島々はメレの中でどのように歌われているのでしょう。
島をたたえるメレをセレクトしてご紹介します。
ハワイの中心、州都ホノルルがある島、オアフ島をたたえるメレを紹介しましょう。
ケアリイ・レイシェルのオリジナル曲に『メレ・ホアラ・モク Mele Hoʻāla Moku』があります。
Mele(歌) Hoʻāla(目覚めさせる) Moku(地域、島、地区)
このメレは「島を目覚めさせる歌」というテーマのもとに、オアフ島の各地域に歌いかけます。
歌われる地域の数は6つ。
オアフ島が6つの地域に分かれているからです。
歌詞にはそれぞれの地域名とともに、各地域のシンボル的地名が編み込まれています。
Mele Hoʻāla Moku
(Mark Mancina & Kealiʻi Reichel)
E ala ē! E ala ē!
E ala ē ʻo ʻEwa o ka iʻa hāmau leo
E ala ē ʻo Kona i ke kai o Kalehuawehe
E ala ē
E ala ē ʻo Koʻolaupoko i ka laʻi o Mololani
E ala ē ʻo Koʻolauloa i ka Mālualuakiʻiwai
E ala ē
E ala ē ʻo Waialua o Kūkaniloko i ke kapu
E ala ē ʻo Waiʻanae i ka malu o ka ulu niu
E ala ē
目覚めよ!目覚めよ!
目覚めよエワ、「沈黙の声の魚」
目覚めよコナ、カレフアヴェヘの海
目覚めよ
目覚めよコオラウポコ、モロラニの静寂の中
目覚めよコオラウロア、マルアルアキイワイ風の中
目覚めよ
目覚めよワイアルア、聖なるクカニロコの地
目覚めよワイアナエ、椰子の林に守られた地
目覚めよ
(訳詞:よしみだいすけ)
最初に歌われる地域は「エワ ʻEwa」。
エワといえばパール・ハーバー。
その名の通り、かつて真珠貝が獲れた入江です。
「沈黙の声の魚」という意味のフレーズ「カ・イア・ハマウ・レオ」とはパールハーバーで獲れた真珠貝の呼び名です。
2番目に歌われる地域は「コナ Kona」。
現在のホノルルです。ワイキキ、マノア、ヌウアヌ、ダウンタウンなどが含まれます。
「コナ」の象徴として歌われる「カレフアヴェヘ」は、古い伝説に登場するワイキキの波乗りポイントの名前。
夏のワイキキに大きなうねりが入り、波高が10フィート以上になったときだけ沖に現れる上級者向けのポイントです。
3番めに歌われる地域は「コオラウポコ Koʻolaupoko」。
ワイキキから見たらコオラウ山脈の向こう側、ウィンドワードのワイマナロからクアロアまでを含みます。
コオラウポコ地域のシンボルとして歌われている「モロラニ」とは、カイルアとカネオヘの境目に位置する海に突き出た半島の先端にある大きなクレーターの名前。コオラウポコ地域に降る雨も同じ名前で呼ばれます。
4番目に歌われる地域は「コオラウロア Koʻolauloa」。
ウィンドワードのクアロアから北側、カフクやワイメアが含まれる地域です。オアフ島でもっとものどかな風景が広がるこの海辺の地域に吹く風マルアルアキイワイが象徴に選ばれています。
5番めに歌われる地域は「ワイアルア Waialua」。
オアフ島北岸、東のコオラウ山脈北端と西のワイアナエ山脈に挟まれた地域。海側にはハレイワ・タウンがあります。
ワイアルアの象徴として歌われるのは「クカニロコ Kūkaniloko」。
かつてはヘイアウ(神殿)もあった聖地です。ここで生まれた子供は、強いマナ(霊力)を授かり世を治める力を持つと信じられました。オアフ島をたたえるメレによく歌われる15世紀のオアフ島大王カクヒヘワ(Kākuhihewa)はここで生まれたと伝えられます。
6番めに歌われる地域は「ワイアナエ Waiʻanae」。
オアフ島西部のワイアナエ山脈と海にはさまれた地域です。
リーワード(風下)のこの土地には雨がほとんど降らず乾いています。
この地の象徴として、強い日差しから地元民を守る木陰を作ってくれる
椰子の林が歌われます。
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よしみ Nui だいすけDaisuke Yoshimi担当講師
【インタビュー動画あり】 1967年2月9日生まれ、神奈川県横須賀出身。1991 年よりハワイ在住。ハワイ大学卒業。フラ、ハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・コーディネート活動を行う。ハワイのクムフラやミュージシャンとの親交も幅広い。フラダンサーとして、メリー・モナーク、キング・カメハメハの大会出場経験あり。著書に『たくさんのメレから集めた言葉たち』シリーズ、『LIVE ALOHA~アロハに生きるハワイアンの教え』がある。近年、フラダンサーを対象とした日本での講演・セミナー活動に力を入れている。
facebook: https://www.facebook.com/NuiDaisuke
公式HP: http://www.yoshimidaisuke.com/
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