講座詳細

受講履歴を確認する
所用時間5min
2014.01.18

オニヅカ・インフォメーション・センター

マウナケア山頂への入り口、マウナケア山のインフォメーション・センター

 

マウナケア山頂は標高4,205m (13,796feet) の高さがあり、マウナケア山頂へ登頂する前には、標高2,804m (9,200feet)にあるオニヅカ・インフォメーション・センター(マウナケア・ビジター・インフォメーション・ステーション)は必ず立ち寄る場所となっています。ここは登山者へのインフォメーション・センターであると同時に、マウナケア山の教育施設ともなっています。


売店、飲用水、水洗トイレ、DVD投影機、中小型望遠鏡が数台置かれ、 毎日18時〜22時の間、ボランティアによるスターゲージングのプログラムにより、無料で星や天体の話などを聞くことができます。(英語のみ、予約不要)


また、このステーションの裏手にある宿泊施設は、マウナケア山頂にある天文台群の建設、保守、観測者の宿泊用施設となっています。

オニヅカ・インフォメーション・センターのサイン

マウナケア山頂は平地に比べて、かなり酸素量が減るため、息切れや判断力の低下を起こすことがあります。高山での気圧の低下は、高山病を引き起こし、重症の場合は肺水腫や脳浮腫など、命にかかわる疾患に至ることがあります。また、山頂は有害な紫外線を遮る大気の量が減るため、深刻な日焼けや眼損傷などの危険があります。雪が積もる冬場は特に注意が必要です。


山頂に登る前にはこのインフォメーション・センターにて、少なくとも30分は留まり、体を高所に適応させます。これにより、高山症の発症や症状をある程度予防することができます。すでに高山病の症状が起きた場合はこの場所で留まりましょう。また、サングラス、体を保護する衣服、日焼けなども準備しましょう。


ハイキングで登頂する場合は、ここで登山者情報を記入します。また単独ではなく、複数での登山を心がけましょう。登頂前、そして登頂中の飲酒は禁止されています。


複数のレンジャーが常勤していますので、山についての質問や疑問点、不安点があれば、必ず質問しましょう(英語のみ)。


マウナケア山頂ツアーに参加される人も、ここのビジター・センターでお弁当を食べたりして、時間を過ごします。


自力で山頂へ運転していく場合は、必ず四輪駆動車で行きます。ビジター・センターから山頂へは約8マイル(13km)の距離で、急勾配の道です。はじめの5マイル(8km)は道が舗装されていません。急カーブ、道幅が狭かったりと困難な道なので、ゆっくり運転し、ブレーキの故障やオーバーヒートなどを避けるため、ローギアーでの運転をしたりと工夫をしてください。また、ガソリンスタンドなどもないので、出発地で給油してからチャレンジしましょう。また、山頂の観測所は一般公開はされていないので、ご注意ください。

 

 

インフォメーション・センターの中では、ビデオによるマウナケア山の説明などを見ることができる

このオニヅカ・インフォメーション・ステーションの名前の由来ですが、NASAで初めての日系アメリカ人で宇宙飛行士になったのが、エリソン・オニヅカ氏でした。ハワイ島コナ出身の日系二世のオニヅカ氏は、1986年のスペース・シャトル、チャレンジャーに乗り込みましたが、発射直後、空中にて爆発が起き、他の宇宙飛行士らとともに亡くなりました。オニヅカ氏の偉業をたたえるため、ここマウナケアの中腹にあるビジター・センターをオニヅカ・インフォメーション・ステーションと命名しました。

エリソン・オニヅカ氏の記念像

ビジター・センターの裏にはすぐに高山植物を見られる場所があります。中でも、高山植物として、絶滅危惧種に指定されている貴重な植物は銀剣草(シルバー・スォード)(ハワイ語ではアヒナヒナ)です。大きくなると、高さが180cm以上になり、40年ほどの寿命を持っていると言われています。マウイ島のハレアカラ山に生息していることは有名ですが、マウナケア山にも生息しています。花が咲くのは数十年に一度を言われていますので、なかなか見ることが難しいかもしれません。銀色の繊毛に包まれた葉は、きらきらと光り、熱い太陽光線から身を守っています。他の高山植物も見ることができます。

球状の銀剣草

 

Mauna Kea Visitor Information Station (Onizuka Information Center)
Mauna Kea Access Road
Hilo HI  96720
Tel:  808-961-2180
Website: http://www.ifa.hawaii.edu/info/vis/
時間:9時〜22時 トイレは24時間オープン
休み:なし
料金:無料

 

 

関連コンテンツ
ハワイ島(アトラクション)

  • 藤原 小百合 アン
    Anne Sayuri Fujiwara
    担当講師

    【インタビュー動画あり】
    アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。メリーランド大学学士号取得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。ハワイ、日本でのレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。15年以上、パシフィックリゾートの「キルトパラダイス」(http://www.holoholo.world/kawaraban/category/quilt/)を連載中。 日本でハワイアンキルト本を数冊出版。2006年よりホノルルフェスティバルにおける伝統的ハワイアンキルト展を毎年開催。2013年よりイオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを始め、現在ハワイ在住31年目。

関連講座
メンバー登録してアロハプログラムを楽しもう!

ハワイについて学ぶならまずはメンバー登録がおすすめ!