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所用時間5min
2015.10.02

ホノルル・ダウンタウン・ヒストリカル・ツアー

ホノルル・ダウンタウンのヒストリカル・ウォーキングツアー

  • ホノルル・ダウンタウンの歴史や文化を再確認し、詳しい知識を得ましょう。

ハワイ州の政治・経済の中心であるホノルルのダウンタウン。ビジネス街の中にハワイ州庁舎、歴史的な教会、そしてハワイ王国時代の史跡や名所がたくさんあります。2時間のウォーキングツアーで歴史有る街を日本語の解説のツアーに参加し、ハワイの歴史を勉強してみましょう。
 

このツアーの集合場所はハワイ州庁舎前のダミアン神父像が目印になります。

1969年に完成したハワイ州庁舎に、ハワイ王国崩壊後、カラカウア王朝時代の華やかさを失ったイオラニ宮殿より、政治の中心が移されました。

ハワイ州庁舎の建物の造りは、ハワイの大自然を表現しているものであり、建物の周りを取り囲む水は太平洋を、議事堂は島の形を、そして建物を支える柱はやしの木の形で、ハワイ諸島の数8島になぞらえて、横に8本の柱で支えるデザインになっています。州庁舎の内部には政府の重要な場所などもあります。

ハワイ州庁舎

州庁舎のすぐ裏手にある、リリウオカラニ女王の銅像前にて、女王の生涯、ハワイ王国最後の女王であった話などを詳しく聞きます。銅像の手には、アロハオエの楽譜、クムリポの英訳、制定しようとした憲法が握られています
 

その後は、ベレタニア・ストリートを渡り、ワシントンプレイスに向かいます。

1847年に完成した豪邸で、貿易商のジョン・ドミニス氏個人の住居として作られた建物であり、後に、ジョン・ドミニス氏の息子、ジョン・オーウェン・ドミニス氏と結婚したリリウオカラニ女王が最期の日々を送った場所でもありました。現在ではハワイ州知事公邸として使われています。(中には入りません)

ワシントンプレイス

次に、すぐ横にあるセント・アンドリュース大聖堂に向かいます。

代々ハワイの王族はアメリカのプロテスタント教徒となった中で、カメハメハ4世は、イギリス人の血を引くエマ王妃と共に、イギリス国教会の流れを汲むこちらの教会に改宗し、自らの土地を提供して教会を建てました。

起工式をして間もなく4世が亡くなり、5世とエマ王妃が建築を引き継ぎますが、建材をイギリスの物にこだわって作っていたので、途中資金難もあり、1867年から1858年までかかってようやく完成しました。

教会内部のステンドグラスも見事で、王族ゆかりの地らしく、カヒリも祭壇に見られます。

セント・アンドリュース教会

その後は、ベレタニア・ストリートを戻りハワイ州立美術館に向かいます。現在はコンクリートでできた建物ですが(1928年完成)、同じ場所に同じようなデザインで木造建築の建物がありました。それが、オアフで最初にできたラグジュアリーホテル、The Hawaiian Hotel(1872年完成)でした。王族がよく宿泊していたことから、The Royal Hawaiian Hotelと、あだ名が付きました。後にワイキキに出来たロイヤルハワイアンホテルの前身にあたる建物でした。

ホテルとしての役目を終え、コンクリートに建替えられた後は、YMCAとなり、特に戦争時にアメリカ本土から来る軍隊の人々の宿泊所として使われていました。

その時の名残として残っているのが、綺麗に補修されたプールです。実際に水が張られているように見えるタイルでできているので、撮影にはとても人気があります。

ハワイ州立美術館

次に向かうのが、カメハメハ大王像ですが、その道すがら、見える建物を説明してもらえます。ハワイ州立美術館が昔YMCA、男性専用の宿泊施設だったということで、女性専用の施設として作られたのが、YWCAです。

女性建築家のジュリア・モーガンがデザインした女性好みの華奢な感じがする素敵な建物で、現在でもジュリアさんの名前はカフェ・ジュリアとして残されています。そして、イオラニ宮殿の西門から入り、カメハメハ大王像に向かいます。

イオラニ宮殿のグランドにある、カラカウア王戴冠式のパビリオンの前では、同じアングルでカラカウア王とカピオラニ王妃が写真撮影しているので、同じアングルで参加舎の方には記念写真を撮っていただきます。

イオラニ宮殿正門を出て、キング・ストリートを渡り、カメハメハ大王像前に行きます。大王像後ろにある建物は、アリイ・イオラニ・ハレと呼ばれカメハメハ5世の宮殿として使われるはずだったものですが、完成する前に5世が亡くなられ、その後のカラカウア王が政府のオフィス、裁判所として使い、現在も最高裁判所兼、ミュージアムとなっています

ツアーの時間に余裕があれば、中に入り、裁判の博物館部分と、100年前の裁判で使われたイス・テーブルをそのまま保管している所に入ることもしています。

 カメハメハ大王像の台座にには、大王の一生にあった出来事が4枚のパネルになっています。これは、大王が戦いの腕の凄さがわかるパネルで、5人が一斉にはなった槍を、一度に受け止めたという話がパネルになっています。

アリイ・イオラニ・ハレとカメハメハ大王像

ツアーの人数や質問の多さなどにもよりますが、この辺りでまだ時間があるようであれば、カワイアハオ教会に行き、アメリカ人宣教師達が住んだこの地に、初めて石造りの教会ができた話、ルナリロ王がここに眠る話などをしてくれます。

この建物の名の由来になった、ハオさんが水浴びをしていた泉にあった石が、噴水の土台に使われているということなどを教えていただき、最後はイオラニ宮殿に戻り、正門から入ってイオラニ宮殿の説明をしてツアーは終了となります。
 

金曜日であると、ツアーが終わってまもなく、イオラニ宮殿のグランド、戴冠式パビリオンの近くでハワイでは最も歴史のあるロイヤル・ハワイアン・バンドの演奏を聴けたり、近くのフォート・ストリート・モールのファーマーズ・マーケットなども紹介してくれます。

イオラニ宮殿のツアーなどに参加しても、その周りの旧跡、名所などのツアーは他にはありませんが、このツアーに参加すると、ホノルル・ダウンタウンの歴史が一度で学べます。

データ

ダウンタウン歴史街道ツアー
https://www.hawaii-historic-tour.com/

さゆり・ロバーツさんによるハワイ・ヒストリック・ツアー

集合場所:ハワイ州庁舎(ハワイ・ステイト・キャピタル)ダミアン神父像が目印です。
時間:火・金曜日(祝祭日は除く)朝9時30分~11時30分
要予約:ツアー前日の午後5時までに要予約(ウェブサイト参照)

 

  • 藤原 小百合 アン
    Anne Sayuri Fujiwara
    担当講師

    【インタビュー動画あり】
    アーミッシュキルトの盛んなアメリカ・オハイオ州の高校に留学中にアメリカン・パッチワークを習得。メリーランド大学学士号取得。その後ハワイに移住し、マウイ島のハナ・マウイ・ホテルで出会ったハワイアンキルトのベッドカバーに一目惚れをし、ハワイアンキルトを始める。2001年9月11日、ニューヨークで起きた同時多発テロ事件の犠牲者とその家族への追悼キルト、『千羽鶴 フレンドシップキルト』を全国のキルターとともに完成させ、2009年9月、9.11メモリアルに寄贈。2011年7月、ハワイで毎年開催される「キルトハワイ」において、オリジナルデザインの「マノアの森」キルトがグランプリ受賞。ハワイ、日本でのレッスンなど、伝統的なハワイアンキルトを広げるため、日々奔走中。15年以上、パシフィックリゾートの「キルトパラダイス」(http://www.holoholo.world/kawaraban/category/quilt/)を連載中。 日本でハワイアンキルト本を数冊出版。2006年よりホノルルフェスティバルにおける伝統的ハワイアンキルト展を毎年開催。2013年よりイオラニ宮殿の日本語ドーセントのボランティアを始め、現在ハワイ在住31年目。

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