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所用時間5min
2014.03.06

ハワイの植物園ーオアフ島編

ハワイの植物の特徴とオアフ島にある植物園を紹介します。

  • 雑誌や図鑑などで見るハワイの植物を、実際に自分の目で見る。
     
  • オアフ島の植物園を訪れてみよう。

 

ハワイの文化は自然や植物と密な部分が多いため、ハワイの植物園はとても大切な役目を果たしています。ハワイの文化や歴史を知る上で、欠かせないのもハワイの植物園です。ポリネシアから移住してきたポリネシアンが持ち込んだ植物など、ハワイの植物は、他の国や土地では使わない分類の方法があります。
おおまかに分けると以下3種の植物に分けられます。


1.外来種 — 外国から持ち込まれた植物
例:プルメリア、パイナップル、ハイビスカス、イエロージンジャー、ブーゲンビリアなど。


2.固有種 — 固有種には2種類あります。
1. Endemic=人間が住む前から生息していた植物のうち、ハワイ諸島でしか生息しない植物. 例:オヒア・レフア、コア、ケキオ・ケオ・ケオなど。
2. Indigenous=人間が住む前から生息していた植物のうち、ハワイ諸島を含む限られた土地で生息する植物。 例:ハウ、ハラ、イリマ、ナウパカ、パラパライなど。


3.伝統植物 — ポリネシア人がポリネシアから持ち込んだと言われる植物。
例:タロ、パンノキ、ティ、ククイ、サトウキビ、ココヤシ、バナナなど。


この3種の他、絶滅の危機に瀕している絶滅危惧種という植物もあります。この種類を知った上で、ハワイの植物園に行くと、よりわかりやすいでしょう。 ホノルル・ボタニカル・ガーデンには5つの植物園があります。

1.フォスター・ボタニカル・ガーデン

特徴:ホノルルのダウンタウンにある植物園で、ワイキキからも近い。ココヤシのコレクション、洋ラン園、先史植物の小庭、ハワイの特別保護樹など。 Foster Botanical Garden
50 North Vineyard Blvd.
Honolulu HI 96817
Tel: 808-522-7066
入場料:$5
時間:9時〜16時休み:クリスマス、元旦

2.リリウオカラニ・ボタニカル・ガーデン

特徴:ハワイの固有植物、ヌウアヌ川とワイカハルル滝が植物園の中にある。もともとはフォスター・ボタニカル・ガーデンと繋がっていたが、H1のフリーウェイが出来て別れてしまった。その昔、リリウオカラニ女王がとてもお気に入りの場所だったということよりこの名前が付いている。
Lili’uokalani Botanical Garden
North Kuakini St.
Honolulu HI 96817
Tel: 808-522-7060
入場料:無料
時間:7時〜17時
休み:クリスマス、元旦

3.ワヒアワ・ボタニカル・ガーデン

特徴:熱帯雨林、着生植物、大型のシダ類、ハワイの固有植物、ハワイのココヤシなど。
Wahi’awa Botanical Garden
1396 California Ave.
Wahi’awa HI 96786
Tel: 808-621-7321
入場料:無料
時間:9時〜16時
休み:クリスマス、元旦

4.ココ・クレーター・ボタニカル・ガーデン

特徴:プルメリア、ウィリウィリ(ハワイ固有種)の森、アフリカ産の植物、サボテンと多肉植物、ブーゲンビリアなど。
Koko Crater Botanical Garden
400 Kealahou St.
Honolulu HI 96825
Tel: 808-522-7060
入場料:無料
時間:日の出〜日没
休み:クリスマス、元旦

5.ホオマルヒア・ボタニカル・ガーデン

特徴:ココヤシ、ヘリコニア、熱帯の樹木、民族植物学の展示、ハワイの植物など。
Ho’omaluhia Botanical Garden
45-680 Luluku Rd.
Kaneohe HI 96744
Tel: 808-233-7323
入場料:無料
時間:9時〜16時
休み:クリスマス、元旦

この植物園の他にも以下の植物園があります。

6.ワイメア・バレー

特徴:オアフ島のノースショアに位置する植物園。ハワイ固有の植物の種類が豊富で、特にハワイ固有のハイビスカス、ハワイの民族植物、食用植物、薬用植物、ジンジャー、ヘリコニアのセクションは種類が豊富です。見所は植物園の一番奥のワイメアの滝です。
Waimea Valley
59-864 Kamehameha Hwy
Haleiwa HI 96712
Tel: 808-638-7766
入場料:大人$15, 子供$7.50 (4〜12歳)、60歳以上のシニア$7.50
時間:9時〜17時 
休み:サンクスギビング、クリスマス、元旦

7.ライアン演習林

特徴:熱帯地域から集められた何千種類もの植物を楽しめ、ジンジャー、ヘリコニア、ヤシのコレクションは豊富。また、ハワイ固有の植物やポリネシアからの植物の民族植物が凝縮され集められているので、ハワイ文化を学ぶには必見。
Harold L. Lyon Arboretum
University of Hawaii at Manoa
3860 Manoa Rd.
Honolulu HI 96822
Tel: 808-988-0456
入場料:寄付として一人$5
時間:月曜〜金曜:8時〜16時、土曜9時〜15時 
休み:日曜&祝日

8.クィーン・カピオラニ・ガーデン

特徴:カピオラニ公園の奥にある小さなガーデン。このガーデンの名前は、カラカウア王の土地を公共に寄付したことから、カラカウア王のお妃であったカピオラニ王妃に由来している。ハイビスカス、ブーゲンビリア、ローズなどが色とりどりに咲いているので、ワイキキの散歩にはおすすめ。
Queen Kapiolani Garden
Next to Kapiolani Park
入場料:無料
時間:24時間  
休み:なし

  • 近藤 純夫
    Sumio Kondo
    担当講師

    エッセイスト、翻訳家。写真家。 ハワイ火山国立公園アドバイザリースタッフ。フラ・ミュージアム(スパ・リゾート・ハワイアンズ)アドバイザー。アロハ・カワラ版(パシフィック・リゾート)アドバイザー。国内外で各種のカルチャー講座を主催。ハワイ関連の著書に『フラの花100 』(平凡社)、『歩きたくなるHawaii』(亜紀書房)、『アロハ検定オフィシャル・ブック』(共著・ダイヤモンド社)、『フラの本』(講談社)、『ハワイアンガーデン』、『ハワイ・ブック』、『ハワイ・トレッキング』、『ハワイ諸島の自然』(以上、平凡社)、『おもしろハワイ学』(JTB)、『裏ハワイ読本』(共著、宝島社)など。訳書に『イザベラ・バードのハワイ紀行』(平凡社)、『ナショナル・ジオグラフィック 荒ぶる地球』(岩波書店)など。フェイスブックで毎日ハワイの小咄と写真を発信している。 「Facebook」https://www.facebook.com/kondo.sumio

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