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2019.02.04

ハワイの歌12『カアフマヌ王妃の歌』

カアフマヌ王妃をたたえる歌

ハワイの王族のなかには、国王にはならずとも歴史に名を残したパワフルな女性たちが存在します。歌にたたえられるそんな王妃たちをご紹介します。

ハワイ王国の歴史の中でも、最初で最強の女性として記憶されているのがカアフマヌ王妃です。

ハワイの歴史を大きく動かした彼女のことはこちらを参照ください。

カアフマヌ
 

カアフマヌはマウイ島ハナ出身。ハナ湾の岬の丘カウイキの洞窟で生まれたと伝えられます。
後にカメハメハ大王の妻の一人となったカアフマヌですが、カメハメハ大王と彼女の間に子はありませんでした。ただし、大王の別の妻ケオプオラニ王妃が生んだリホリホ(後のカメハメハ二世)を実際に育てたのはカアフマヌでした。
大王の死後、リホリホが王位を継ぐと、カアフマヌがクヒナ・ヌイ(摂政)となってパワーを持ち、カメハメハ二世時代と三世時代初期の政治的実権を握りました。
キリスト教ハワイ伝来と時を同じくして、ハワイの自然信仰とカプ(タブー)・システムを率先して廃止。自らプロテスタントとなって、ハワイの西洋化を後押ししたカアフマヌは、鉄の意志を持つ変革の女性としてハワイの歴史に名を残します。
晩年はオアフ島マノアに住み、1832年に64歳で他界。

 

カアフマヌの名前が登場する歌は新旧いくつか存在します。そのどれもがマウイ島ハナをたたえる歌で、カアフマヌ誕生の地であることを誇らしげに歌っています。

ここでは、『Kaʻahumanu』という歌をご紹介しましょう。
ハワイ音楽史に名を残す女性音楽家ヘレン・デシャ・ビーマーが1940年代に書いた歌です。現代まで数々のハワイアン・シンガーによって歌われてきました。


 

Eia kō lei a e lei ai
Na ke aloha i lawe mai nei
I lei hoʻoheno mau ia nou
I ola ka inoa o Kaʻahumanu

ここにあなたのためのレイ
アロハを込めて持ってきた
あなたへの永遠の敬意を表して
その名を後世に伝える
【Kaʻahumanu】


作詞:Helen Desha Beamer
訳詞:よしみだいすけ

 

  • よしみ Nui だいすけ
    Daisuke Yoshimi
    担当講師

    【インタビュー動画あり】 1967年2月9日生まれ、神奈川県横須賀出身。1991 年よりハワイ在住。ハワイ大学卒業。フラ、ハワイ音楽に傾倒するハワイ・スペシャリストとして、ハワイを拠点に執筆・コーディネート活動を行う。ハワイのクムフラやミュージシャンとの親交も幅広い。フラダンサーとして、メリー・モナーク、キング・カメハメハの大会出場経験あり。著書に『たくさんのメレから集めた言葉たち』シリーズ、『LIVE ALOHA~アロハに生きるハワイアンの教え』がある。近年、フラダンサーを対象とした日本での講演・セミナー活動に力を入れている。
    facebook: https://www.facebook.com/NuiDaisuke
    公式HP: http://www.yoshimidaisuke.com/

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